当教会が賛助会員として日頃からお世話になっている穴川町会が主催する新浜リサイクルセンター(資源ごみ処理施設処理施設)見学会に、教会員5名で参加してきました。
これは「ごみゼロ(530)運動」の一環として、今年度町会として企画されたイベントです。
集合場所の穴川神社から見学施設までは、観光バスで移動しました。
町会からお菓子とお茶も配っていただき、まるで修学旅行に行っているかのような温かさを感じました。
新浜リサイクルセンターは、不燃ごみとビン、缶、ペットボトルの資源ごみを処理している千葉市中央区にある市の施設です。
現地では3班に分かれて見学者コースを進んでいきました。
私たちが参加した班は、トラックスケールと呼ばれる車ごとごみの重さを量る設備を見た後、ビン・缶を処理するコーナーを見学しました。
そこでは、フォークリフトやベルトコンベア等の機械はあるものの、基本的に人が回収箱をひっくり返して選別ラインにビン・缶を粗分別をしながら流していることに驚きました。
案内をしてくれた職員さんのお話では、これらのビン・缶の中にペットボトルや普通のごみが混ざってしまっていると手で拾い上げなけばならず、作業効率が落ちてしまうと説明がありました。
次に案内されたのは、先ほど選別ラインに乗せられたビンを手で本選別しているコーナーです。
ここではビンを繰り返し使えるリターナブルビン(ビール瓶や一升瓶など)とさらに通常のビンを色ごと(透明・茶・その他)に分けていました。
実は、ガラスというのは気体・液体・固体・ガラス体と分けられる状態のことを言っており、色ごとに含まれる元素の組成が異なるのだそうです(透明にはケイ素が多いなど)。
色分けされたガラスは、粉々にされた後再びガラスとしてリサイクルされるのですが、ここに組成の異なるガラスが紛れ込んでしまうときちんとした品質にならないため、色は厳密に分ける必要があるのだそうです。
また、缶は磁力で鉄缶とアルミ缶に分けた後、プレス機で押し潰してインゴットにして売却されるとのことです。
この時、たばこやごみが缶の中に含まれてしまっていると取り出すことはできず、売却時の品質に影響してしまうそうです。
続いて案内されたのは、不燃ごみの処理コーナーです。
金属や硬いプラスチック、粗大ごみなどが入ってくる箇所になり、ピットにたまったごみをクレーンでベルトコンベアに乗せハンマーで砕いた後、まずは磁力で鉄類を回収します。その後、回転する磁石によってアルミを吹き飛ばし(アルミは磁石にはくっつかないけれど、回転させた磁石に近づけるとはじき飛ぶということに驚きました)、重さの違いによってさらに不燃物と可燃残渣に分けるそうです。
直接設備を見ることはできませんが、写真とテレビモニターの映像で処理されていく様子を見ることができました。
最後に案内されたのは、ペットボトルのストックヤードです。頻繁にトラックが搬入に来て、忙しく降ろす作業をしていました。
ペットボトルは当施設に集められた後、民間のリサイクラーの施設に搬入し、ペレット化した後、再びペットボトルになったり、服の繊維にリサイクルされたりするそうです。
なお、ペットボトルはつぶしてもいいけれど、ねじりつぶすとリサイクルできないそうです。また、キャップとラベルをはがすことで純度の高い原料となるとのことでした。
私たちの班は、最後に見学者用ビデオで施設全体のおさらいをして、見学終了となりました。
今回、社会科見学をさせていただいたことで、自分たちが出したごみがどのように処理されているのか、さらに分別をしていないとどうゆう問題が生じるのか、実際の現場で学ぶことができました。
これからは、毎月実施している清掃ボランティアを続けていくのはもちろん、生活の中でも一層分別を徹底して、地域のリサイクル率向上、環境にやさしくサステイナブルな資源循環社会の形成に貢献していきたいと感じました。